【バイヨン】
アンコール・トムのほぼ中心に位置する寺院。
二重回廊をもつピラミッド型寺院で、敷地内には多数の四面仏塔がある。
また第一回廊の壁面は、他の遺跡は宗教色が強いのに対し、日常の庶民生活や貴族生活が描かれている。
【五つの大門】
高さ約8mの外壁に囲まれたアンコール・トムには5つの四面菩薩像が彫られた門がある。その中でも南大門は修復状態がよく撮影スポットの1つとされている。
東には2つの門があり、「勝利の門」はかつて戦いに勝利した兵士達が凱旋したときに通ったとされ、逆に「死者の門」は敗戦したときに通ったとされている。
【バプオーン】
「子隠し寺」という意味をもつ寺院。
三重の回廊を持ち、かつてはバイヨン寺院より高かったとされている。
【ピミアナカス】
「空中楼閣」という意味をもつ寺院。
雨期には周囲に水が溜まるため空中に浮いているように見える。
また、当時はこの塔の中にナーギー神(9つの頭をもつ蛇)が宿っており、王はその女蛇神と毎晩交わらなければ災いが起きると信じられていた。ここへは、王の子供さえ立ち入りが禁止され、王のみが夜な夜な通う場所だったようだ。
【象のテラス】
王宮東正面に約300mに渡り象の彫刻が施されているテラス。かつては儀式や式典に使われていたとされている。
【ライ王のテラス】
三島由紀夫の戯曲「癩王のテラス」の題材となったテラス。二重構造になっており、壁面にはナーガなどの壁画がある。上部にはライ王像のレプリカがある(本物はプオンペン博物館)。 |